2022年9月、地元の大阪和泉市でTOEIC教室を開講しました。企業研修をメインに活動してきた私にとって、自分で教室を運営するのは初めてのことです。貸し会議室ではありますが、教室を開くことができたことをうれしく思います。
そして、11月からは同じTOEIC教室を大阪本町でも始めます。大阪のビジネス街のど真ん中では、どんな方たちと出会えるか楽しみにしています。
自分で教室を運営することのメリットは、自分であらゆる決定ができることです。指導法や教材選び、自己学習課題などのすべてにおいて、自分の考えるベストな選択ができるのは講師にとって理想的です。
そして、今回の講座にも私なりのこだわりがいくつかあります。
1. 対面型レッスン
まず、この講座は対面型にこだわりました。オンライン講座のメリットはたくさんありますが、デメリットはインタラクティブになりにくいこと。私の対面型講座では、解答した問題について受講生に「どこが聞こえなかったか」「どこに着目したのか」等のコメントをしてもらいます。このヒアリングによって、受講生それぞれが抱える課題や学習傾向に合った指導が可能になります。
また、教室という空間に来ることで、質問や雑談がしやすくなったり、勉強スイッチを入れやすくなったりというメリットもあります。
2. 受講しやすい短期コース
大手英会話スクールはたいてい長期契約をおすすめしますが、TOEIC対策は短期間で終わらせたいというニーズもあるはず。そこで、講座の期間は最短8回・2ヶ月に設定しました。8回あればTOEICの全パートを一通り学ぶことができます。また、自己学習用のメニューも提供するので、それを参考にしながら、あとは独学でがんばるという選択も可能です。
受講継続するのは、講座に満足し、さらに上のレベルを目指したい方だけという形にすることで、モチベーションの高いクラスを形成することができます。
3. 教材は模試1回で完結
オールレベルの受講生に適したTOEIC教材は、模試です。初級者に模試は難しいですが、講師のサポートがあれば大丈夫ですし、本番のテストのレベル感に慣れておく必要もあります。また、中級以上であれば、模試を解くだけで終わらせず、各問題をさらに深堀りすることで応用力を身につけることが可能です。
本講座で使用する模試は、韓国から輸入しています。リスニングとリーディングがそれぞれ10セット入った韓国模試を分割して使えば、諸経費込みでも模試1セット1000円以内で調達でき、受講料に含めることができるからです。韓国の「既出問題集」は公開テストの過去問なので、クオリティ的にもベストです。
4. 日本語に依存しない英語学習
本講座で採用する韓国模試には、和訳や日本語の解説がありません。しかし、これは学習者にとってはむしろ有利な条件です。解説や和訳が付いていると、ついついそれを読んで分かったような気になってしまうものですが、最初からそれらが付いていなければ、なんとか英語で理解しようとする習慣がつきます。
もちろん単語やフレーズ単位での日本語訳は私がプリントで提供します。それを参照しながら、なんとか英語で読んだり・聞いたりしていると、初級者でもなんとか理解できる感覚が徐々に芽生えてきます。
5. 毎回のトレーニング課題
毎回のレッスンで配布するプリントには、単語・フレーズの意味のほかに、自己学習課題を載せています。たとえば、リスニングであればディクテーション(書き取り)や要約のようなメニューに取り組んでもらいます。ディクテーションは、1文丸ごとだと大変なので、聞き取るべき重要ポイントを厳選して空所にするといった工夫をしています。
このトレーニングで、毎週90分のレッスンだけではカバーできない基礎練習を補うことができます。講座受講に加えてトレーニング課題にも取り組んでもらうことで、TOEICスコアと英語の基礎力を同時に獲得してもらうというのが、本講座のねらいです。
TOEIC対策を通じて英語スキルにみがきをかけ、言葉の壁を感じずに英語でコミュニケーションできるようになりたい。そういった目標に共感していただける方に、この講座を利用していただけることを願っています。